美容師の提案の、あくまで「一部」として捉えられてきた、前髪と眉毛のデザインの連動性。だがそこには、無視すべきではない重要性があるのをあなたはご存じだろうか。本企画では、その技術体系の輪郭を浮き彫りにしていく。2つのテクニックを組み合わせた「バングアイブロウメソッド」、ここに爆誕!
これまでに得た知識を総動員して、実際のモデルに対しての施術を行おう。求めるイメージの異なる2つの例を参考に、具体的なバングとアイブロウのマッチング術について学んでいく。
解説:高木達也 [ROSE]
はじめから読む…
その1|バングアイブロウメソッドの考え方
5ブロックを駆使して「キュート」に仕上げる
before
肩下4cmのミディアムボブ。太さと毛量は普通で、硬毛。髪色は12レベルの暖色系ブラウン。伸びた前髪を分けておりクールな印象なのに対して、顔立ちとアイブロウはキュート寄りでチグハグ。眉は細く左右非対称。本人の希望は「キュート」。
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plan
バング
現状の前髪の分量が多いため、量感の調整が必須。ベーシックバングのセクションを取り、ブロッキングは前面の5つのみを使用して、厚くなり過ぎないように。さらにCカールをプラスして「キュート」を強調。
アイブロウ
「キュート」に寄せるために「アーチ」に仕上げる。位置取りはセオリー通りに。眉の範囲が少ないので、アイブロウペンシルでしっかり書き足して増やす。
Process|bang
01
「ワイドバング」の基準の幅で三角形のバングセクションを取る。
後ろ側5ブロックは施術せずに外すので、実際に施術するセクションは台形型になる。
02
シンメトリーに仕上げるために、センターのブロックから施術。眉の高さでカット。
03
02に、左から2番目のブロックをつなげる。
04
同様に、03に左端のブロックをつなげる。逆サイドも同様にカット。どちらもセンターから外側に向かって切り進めることで、バングがシンメトリーかつ外側に流しやすいように切る。
05
収まりを良くしつつも動かしやすくするため、前髪の毛先のみ毛量調整。セニングシザーズを斜めに入れて軽くする。
Process|eyeblow
01
カーブシザーズで、求めるアーチラインからはみ出す部分をカット。もともとの毛量が少なく、範囲が狭いので、地眉を減らさないように注意しながら要らない部分を取る。
02
シェーバーで産毛をカット。
03
黒とブラウンがミックスされたパウダーで眉全体の色を変え、髪色と調和させる。
04
眉頭以外は基本的に毛量が足りないので、アイブロウペンシルで眉を書き足す。
Finish
テクニックを駆使して、標準的な「アーチ」の眉が完成。かわいらしいイメージに。眉と、軽く動く前髪が相乗効果を生み、中途半端な状態から「キュート」な印象を強めることに成功した。
※本記事は、月刊『HAIR MODE』2026年1月号から転載した記事です。
Profile
たかぎ・たつや/1974年生まれ。愛知県出身。ミエ・ヘア・アーチストアカデミー(旧・三重高等理容美容専門学校)卒業後、数店舗を経て2001年、三重県鈴鹿市に『ROSE』をオープン。資生堂SABFA卒業。著書に『誰でも「質感」を自由自在に操れるようになる、魔法のメソッド 「質感カット」習得マニュアル(小社刊)』がある。