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Jun. 13
技術

大人の現実を受け止め、自由にデザインする「髪質改善」 ヘアカラー

Introduction

年齢を重ねると増えてくる、うねりやパサつき、ボリューム不足。そんな髪の悩みからお客様を救うためには、トリートメントに加えて、カットで扱いやすく整え、ヘアカラーで質感を美しく見せるなどの手法が有効。今回、それらの「髪質改善」テクニックのうち、ヘアカラーに着目。消齢化時代において自由にヘアスタイルを楽しむための、美しいベースづくりのコツを紹介する。

Index

長い関係をつくっていくための
「髪質改善」ヘアカラープランニング

大人にとってヘアカラー施術は欠かせない提案。しかし、カラーリングは常にダメージと隣り合わせでもある。このジレンマを乗り越えて髪を美しく見せ、年齢の縛りを乗り越えたデザインをつくりたい! そのための考え方を紹介する。

解説:木俣 翔[MINX OVER]

大人のヘアカラーは今、過渡期にある

今の大人女性は、自分の年齢について、感覚的に実年齢から5〜10歳は若く考えていることが多いです。ただし、トレンドそのままでは似合わせにくいですし、年齢による髪の変化は避けられません。そこで、「髪質改善ヘアカラー」が重要になります。

大人の「髪質改善ヘアカラー」における2つの「消齢化」要素

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トレンド的要素は本人の要望を捉えつつ、1〜2点に絞って取り入れる。その上で、ヘアカラーや処理剤の選定・使い方を工夫し、素材が美しく見えるような施術を繰り返していくのが理想。これらのバランスを、その時々の状況に応じて自在に変化させつつ計画を練ることで、大人のお客さまと長く付き合える関係を築くことができるのだ。

施術の最適バランスを見つける
考え方4ポイント

前述で触れた「バランスの取り方」の組み合わせは無限大。けれど、最低限の目安として持っておくと便利な考え方もいくつかある。ここでは、その中でも重要な4項目を紹介する。

Point.01
あくまで「素材の消齢化」をベースに考える

少しずつ「脱ブリーチ」へ

バランスを取るといっても、基本的には「素材の消齢化」を軸にした方がプランは立てやすい。その最たるものは、なるべく髪の状態を「脱ブリーチ」の方向に持っていくこと。ダメージリスクが高い施術を避けるのが基本だ。

バランスを取るといっても、基本的には「素材の消齢化」を軸にした方がプランは立てやすい。その最たるものは、なるべく髪の状態を「脱ブリーチ」の方向に持っていくこと。ダメージリスクが高い施術を避けるのが基本だ。

カラーデザインは「ざっくり」用意

デザインの選択肢が多過ぎると迷いにつながり、素材の消齢化に焦点を当てにくくなる。大人は要望が定まっていないことも多いので、「明るさ」と「色み」を各3パターン程度用意すると提案しやすい。

Point.02
ツヤを感じさせる色選びのコツ

基本的には寒色より暖色の方が「ツヤ」を表現しやすい傾向にある。もちろん、お客さまの強いオーダーがある場合はこの限りではないが、最初の提案は暖色をベースにした方が施術の組み立てがスムーズ。

明度のコントロールにはモノトーン系を使うのがおすすめ。ブラウンと比較して、色素も残りにくく、似合う色みを損なわないので継続的なヘアカラー施術にも向いている。

寒色での施術はトレンド感を演出するのにはよいが、髪が乾燥して見える可能性も。寒色のオーダーには、ベージュやブラウンを組み合わせることで温かみをプラスすれば、パサついた印象を抑えられる。

Point.03
ロングスパンでプランを立てる

「髪質改善ヘアカラー」は、1回の施術だけで実現できるわけではない。少しずつ髪を理想の状態に持っていき、時にデザインを優先しつつ、また素材を守る方向へと立ち戻る。ロングスパン/ロングサイクルを想定した考え方だ。

冒険したくなる時期を予想

お客さまにより、ハイライトを入れたかったりパーマをかけたかったりと、定期的に「オシャレ欲」が増すときが訪れる。その時期を予測しつつプランを立てることが重要。カットベースをチェンジするタイミングも考慮しよう。

縮毛矯正のタイミングも大事

縮毛矯正のように、「髪質に影響するが、定期的に施術せざるを得ない」施術が必須の場合は、必ずそのペースを意識して施術計画を組み立てる。そうすることで、どの時期に冒険し、守りに入るか、プランが立てやすくなる。

「押さえ」の条件を基本に組み立てる

次回提案も、Point.01で述べたオーダー時と同様に、選択の幅が広くなるほどプランニングの狙いがぶれやすくなる。「明るい方がいい」「たまにハイライトを入れたい」など、お客さまの好みや似合わせに沿って縛りをあえて設けることで指針を定める足掛かりにする。

Point.04
ケアは「未傷化」を意識

これまでのヘアカラー施術に伴うヘアケアは、すでにダメージのある髪を補強したり、栄養をプラスしたりするものが多かった。しかし、髪質改善ヘアカラーでは、髪がダメージを受ける前に対処する「未傷化」が基本。補強ではなく、余計なものを取り除く「マイナス」に的を絞り、これから生えてくる毛髪をいたわる意識を持っておこう。

内側だけでなく外側にも注目

処理剤やトリートメントのトレンドとして、「(コルテックスなど)内部を補強するもの」から「(キューティクルなど)外部を守るもの」に再度注目が移りつつある。傷ついた髪を立て直す以上に、不要な刺激から髪を守る意識が大切だ。

中間〜毛先よりも根元へのアプローチを

処理剤は根元を中心に塗布し、必要であれば全頭にのばしていく。また、“ゼロテク”などを駆使して「頭皮を守る」ことも重要。根元と頭皮をダメージから守ることで、健やかな髪が生えてくるように導いていく。

Profile
プロフィール画像
MINX OVER

木俣 翔

きまた・しょう/1986年生まれ。東京都出身。資生堂美容技術専門学校卒業後、2007年に『MINX』入社。2023年に小澤晋規氏と東京・大手町に『MINX OVER』をオープン。

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