美容師にとって、実はサロンワークって「ここはどうする? こうしてみよう!」 の自問自答の繰り返しなんです。お仕事中の美容師の目線を盗み、頭蓋骨を割って、ひらめきと決断の数々をあらわにしてみました。今回は、横浜・港北区の『apish coco』山㟢香菜子さんに密着!
サロンワークの一連の流れはこちらの動画からチェック。
速度制限中のあなたは、こちらから写真で追いかけて。
▲山㟢さん(左)とは小学校からの幼馴染というお客さま・大松さん。
「伸ばし中なので長さは変えたくないのですが、広がりやすいのと、前髪が邪魔なのを直して欲しいです」
▲初めに、ウエットで自然に落ちる位置にとかし、骨格を確認します。ちょっとだけ、ハチが張っているな……。
▲ハチ周りで上下に分けたら、アンダー中央に”三日月セクション”を取ります。ここはフォルムの厚みをつくります。
▲まず、レングス設定。伸ばし中なので、毛先のダメージを取るくらいに。
▲三つ襟は両側とも内側の角を落とします。こうすると、肩の前へ出たときに長く飛び出ず、収まりが良くなるんです。
▲アンダーを切り終えたらそのままセニング。このお店は主婦層が多く時短が求められるので、いつもウエットカットしながら毛量調整も進めます。青山にいるときより断然速くなりました!
▲三日月セクションは表面に出ず厚みをつくる部分なので、毛量が多い人はここで大胆に削ります。けれど、今日は普通程度かな。
▲オーバーセクションには、一周レイヤーを。
▲フロントにもレイヤーを入れます。
▲続けて、毛量調整。表面は避けて内側のみセニング。
▲前髪は、ご本人の流したい方向を聞いて、第一線の生えグセを見ます。希望と毛流れが合わない場合は、いったん説明しますが、今日は大丈夫。
▲今は流し前髪がすっかり主流です。大人の方も、「おでこは隠したいがパッツンは若すぎる」という理由で多く希望されます。……大松さんの前髪、すとんと落ちて流れづらいんですよね。「前髪パーマで、決まりやすくしてみませんか?」
▲いったん乾かして軽くブロー。
▲ドライカット。毛先をぼかして……。
▲カービングカットを施します。毛束を倒して、内側に刃先を滑らせるように。これでもう、広がらないはず。
▲前髪にも、カービングカット。ここは左へ流れるように、毛束の横から刃を入れます。
▲前髪の流し始めは、短めにカットしておきます。
▲顔周りの後れ毛は超重要。お好みの量と長さを聞いて切ります。
▲そして秘技、シークレットレイヤー! 前髪を流す方向に、フロント〜サイドをつなぎます。流した前髪のたまり場ができて、伸びても持ちが良くなるんです!
▲では、おすすめの前髪パーマに入ります。割れグセがある方以外は、1剤塗布は毛先だけでOK。
▲流し始めは、細めのロッドでしっかり巻きます。流す方向と逆に引き出して巻くと、仕上がりは自然と流れるんです。
▲流し終わりは太めロッドで緩やかに。
▲トップはさらに太めでふんわりと。
▲反対側は、バックへ流れるようにリバースに巻きます。
▲巻き終えたら8分放置し、テスト。うん、いい感じです。
▲しっかり中間水洗をして髪を守ります。
▲2剤を塗って、もう一度ロッドオン。
▲リバースに巻いた右フロントだけは、ロッドを戻さず毛流れを誘導する程度に。
▲パーマが完了したら、ドライしてスタイリング。あんまり巻くと広がりやすいので、毛先を巻く程度に。よく、カールが持たないと相談されますが、そういう方はクールダウンが足りません。
▲トップは分け目をあいまいにして立ち上がりを付け、高さを出すと良い形に。常にひし形シルエットを目指します。
【過去記事一覧】
サロンワーク脳内再生 大元慎一郎[BRIDGE]編はこちらから
サロンワーク脳内再生 張替慎伍[AFLOAT]編はこちらから
サロンワーク脳内再生 宮本隼輔[MR.BROTHERSCUTCLUB]編はこちらから
サロンワーク脳内再生 舘野唯・阿部彩香[TONI&GUY]編はこちらから
サロンワーク脳内再生 中村恵[atelierharuka]編はこちらから
※本記事は、『HAIRMODE』および『HAIRMODEdigital』2017年10月号にて掲載した記事を転載したものです。