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Apr. 04
働き方

「スタッフの健康第一主義」が
経営にもたらす効果

働くスタッフの健康を維持し、増進することで、経営にどんな効果が生まれるのか。一見、スタッフの健康と経営とは無関係に思われがちだが、その大きな可能性について述べていく。

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「スタッフの健康第一主義」が
経営にもたらす効果

美容の経営プラン編集部

「また来たい」と思うお店の条件

美容室に限らず、お客さまが「ここにまた来たい!」と実感するお店には、1つの共通点がある。その共通点とは、立地の良さでも、洗練された内装でもない。お客さまと接するスタッフが、健康的に、生き生きと仕事をしていることである。

あなた自身も、例えば客として入ったレストランのスタッフが、元気よくきびきびと働いている姿を見て、お店に好感を持ち、食事もおいしく感じたことはないだろうか? 逆に、スタッフの疲れ切った表情を見て、味よりも先に心配が立ってしまったことはないだろうか? 飲食店の評価は、提供される食事の味だけで決まらないのは当然として、スタッフが健康的かどうかで、感じる味自体も左右されるものである。

しかも美容室の場合、ヘアデザインが完成するのは、お店を出る直前だ。必然的に、お客さまが滞在中に「また来たいか、そうでないか」を判断する大きな要素は、美容師の働く姿となる。つまり、スタッフの姿が不健康に見えたならば、ヘアデザインが仕上がる前に、お客さまから「次はない」と判断されかねないのである。

適切なケアで健康を導く

美容師の仕事は、一日中立ち仕事で、特に腰へ大きな負担がかかっている。手荒れに悩む方も多く、腱鞘炎と合わせて美容師の三大職業病ともいわれているが、これらが悪化すると、どれだけ美容師として頑張りたくても、ドクターストップがかかることがある。心の不調も同様。売上を伸ばすことのプレッシャーや、社内の人間関係疲れ、お客さまからのクレーム、最近ではカスタマーハラスメントの問題も顕在化しており、メンタルを削られることも多い。

ただし、これらは適切な対応によって、ある程度、あるいはほぼ問題の出ないレベルまでケアが可能である。例えば手荒れは、手袋の着用によって、薬剤との接触を物理的に遮断できる。クレーム対応も、当事者が行わず、第三者が客観的な視点から介入することによって、当事者のスタッフのメンタルを守るだけでなく、往々にしてクレームを寄せたお客さまにも納得してもらいやすくなる。

大事なのは、こうした対応を的確に行うこと。そのためにも、経営者や幹部は、面談などを通じ、スタッフの心身に気を配り、何か不調や悩みを抱えていないか、定期的に確認すべきである。

スタッフの体や心にダメージを与える要因

立ち仕事・かがみ腰(腰痛)
シャンプーやヘアカラー(手荒れ)
カット(腱鞘炎)
長時間労働・長時間レッスン(疲労と睡眠不足)
食生活の乱れ(各種疾病)
売上目標へのプレッシャーやクレームなど(メンタルの不調)

スタッフの健康管理は経営戦略

「スタッフの健康第一主義」を掲げ、スタッフの心身を健康に導くことができる美容室。それは

  • スタッフや就職先を探している求職者にとっては、安心して長く働ける場所となる。
  • お客さまにとっては、その美容室・美容師を選ぶ理由となる。
  • 金融機関や取引先にとっては、安心して取引できる目安となる。
  • 地域社会にとっては、スタッフもお客さまも増えているお店として、地域活性化の旗印となる。

つまり、スタッフの健康管理とは、単なる福利厚生ではなく、美容室の未来を育てる「経営戦略」なのである。

スタッフの心身の健康を守ることで、
どうなるか?

対スタッフ
心身の不調を原因とした離職がなくなる
→ 心身に不調がないので、能力を存分に発揮でき、生産性が上がる
→ 長期的に活躍できるので、顧客が定着し、生産性も上がりやすい
「安心して働ける美容室」として採用活動で有利になる
対お客さま
「あのお店のスタッフは皆、感じがいい」というブランディングになる
→ スタッフが生き生きと働いているので、ファン化しやすい
担当スタッフが離職しないので、ニーズ・ウォンツを深掘りしやすい
対金融機関・取引先
「スタッフを大事にし、スタッフが辞めない美容室」 =「安心して取引できる美容室」と認知され
→ 結果として、金融機関や取引先の助力を得て事業を拡大しやすくな
対地域社会
→ 地域(地域活性化)のシンボルになれる
→ 何か困ったことがあっても、地域が味方になってもらいやすい

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