
肩肘を張らないこなれたスタイルが好まれるようになったこのごろは、無造作で、クセ毛のようにやわらかい動きが出せるパーマが大人気。そんな今っぽい提案の強い味方となる、円すいロッドの使い方を学んでいこう。
解説:YUKA[ANTI]
YUKAさんがクセ毛を再現するときに意識するのがロッドの使い分け。表面の髪は円すいロッドの細い側を根元に当てて巻き、根元から軽やかな動きをプラス。円すいロッドとレギュラーロッドを髪質やダメージ履歴の違いに対応できるよう使い分けることもある。



レギュラーロッドで毛先まで巻き込むと、毛先のカールが強くアウトラインに厚みが出る、カーリーなスタイルに。髪質による根元のクセが強く根元から動きを出すとまとまらなくなってしまう場合や、毛先にストパーの履歴があってパーマが取れやすい場合などにも。


円すいロッドを使うと、毛先に抜け感のあるクセ毛風のゆるやかなウエーブをつくりやすい。軽さが際立つため、自然なクセのような動きは出したいけれど『くるくる感』が強いボリューミーなパーマは避けたいという人に提案しやすい。


円すいロッドの細い側を根元に当てることで、本来パーマのかかりにくい根元部分にもしっかりとリッジを付けられるため、自然な、クセのような質感を出すことができる。デザインとしての抜け感はもちろん、根元が伸びたときに毛先だけパーマが目立つという状態になりにくく、長くクセ毛風スタイルを楽しめるという利点も。
毛先にリッジが付き過ぎてアウトラインが重い印象になると、少々もったりとしたAラインのフォルムになり抜け感を出しにくい。円すいロッドの形状を生かし、毛先にロッドの太い側を当てれば、毛先のカールは力が入り過ぎないゆるくふんわりとした質感に。ルーズなウエーブが生まれ、今っぽい抜け感のあるデザインに仕上がる。
薬剤施術の履歴などで髪全体のダメージレベルに差がある場合、中間~毛先に合わせたロッドを選定すると根元はウエーブが出ず、かといって健康毛に近い根元にロッドを合わせると毛先に強くリッジが出過ぎてしまう。そんなときはレギュラーロッドではなく円すいロッドを活用することで、均一なウエーブをつくりやすい。
抜け感のあるクセ毛風パーマをつくるためには、ただロッドを使い分けるだけではなく、どう使うかも重要。テクニックのポイントを押さえておこう。


最終的に前髪はどれだけ持ち上がるのか、顔周りの髪はどのくらいの高さで内側に入り込むのかなど、ベースカットの段階でパーマをかけた後のイメージをしておくことが重要。カットでつくったラインを崩さないために、あえて1回転だけ巻き込んでゆるめのワンカールにとどめる場合も。


前髪より少し長めに設定することの多いサイドバングを前髪と同じロッドで巻くと、カールが強く付き過ぎてこなれ感が失われてしまう。必ず前髪と分けて取って別々のロッドで巻き、フェイスラインに沿うようにゆるやかなカールを付けることで、程よい抜け感を演出することができる。
表面の髪をスパイラルで巻くときも、平巻きのようにロッドを床と平行気味に巻きおさめるのがYUKAさん流。縦に落ちるウエーブよりも横に波打つ立体的なウエーブを目指す。
理想のフォルムをつくるために、フォワード巻きとリバース巻きの使い分けは欠かせない。細かいセクションごとに、毛流れや毛先の向き、髪の重なりを考慮しながら配置していく。
次回、実際のパーマデザインと施術プロセスを見てみよう!

(3/6公開予定)
円すいロッドで生み出す自然な動きのクセ毛風パーマ |Design. 1
※本記事は、月刊『HAIR MODE』2025年8月号から転載した記事です。