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Apr. 13
技術

美容師が手にできるもう1つの武器
バングアイブロウメソッド入門
その3|バングの基本 範囲の決め方

美容師の提案の、あくまで「一部」として捉えられてきた、前髪と眉毛のデザインの連動性。だがそこには、無視すべきではない重要性があるのをあなたはご存じだろうか。本企画では、その技術体系の輪郭を浮き彫りにしていく。2つのテクニックを組み合わせた「バングアイブロウメソッド」、ここに爆誕!

Index

解説:高木達也 [ROSE]

はじめから読む… その1|バングアイブロウメソッドの考え方

バングの基本 範囲の決め方

ここからはいよいよ「バングアイブロウメソッド」の実践に入る。まずは美容師にとってもなじみ深いバングデザインから。ハサミを入れる以前に考えるべきことを知ろう。

当メソッドにおける「バングあり」の定義

ヘアデザインにおいて前髪のある/なしの定義は個人の感覚によるところが大きく、これまで明確にされることは少なかった。当メソッドでは、「両黒目〜額中央の生え際を結んだ三角形のゾーンに髪が落ちてくる」場合を「バングあり」と定義する。

バングあり

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三角形の中に髪がある

バングなし

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三角形の中に髪がない

基本のバングセクションは
「ワイド」と「ベーシック」の2種類

当メソッドではバングセクションを大きく「ベーシック」と「ワイド」の2種類に分ける。また設定は両黒目幅・目尻幅というありがちで簡易的な基準ではなく、「10ブロック」(以下で解説)を軸に考え、最適解となるデザインをさらに詰めていく。

「ベーシック」セクションは
幅広型とマッチ

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面長な顔で標準的なセクションの取り方である「ベーシック」を設定すると、肌面積が縦長に見えて顔型を強調してしまう。一方、幅広な顔に対して「ベーシック」で切ったバングを組み合わせると、縦長の印象を加わることで、顔の横の張り出し(エラや頬骨)が目立たなくなる。「ワイド」同様、水平バングにおいてこの傾向が顕著。

「ワイド」セクションは
面長型とマッチ

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面長な顔(特に額が縦に広い顔や、中顔面が長い顔)に対しては、額の面積を大きく覆うことで顔の縦幅を短く見せて横幅を強調すると、顔のスペースバランスが整う(写真)。逆に、幅広の顔(特にエラが張ったベース顔や、頬骨が目立つ顔)にワイドバングを設定すると、さらに横に広く見えてしまう。特に水平バングにおいてこの傾向が顕著。

10ブロックの分け方と使い方

バングをつくる場合でもつくらない場合でも、一定の基準に沿ってバングセクションを取ることからスタートする。範囲と奥行きを決め → 10ブロックに分ける。この考え方が、当メソッドにおけるファーストステップとなるのだ。

バングセクションの範囲を決める

01. 幅を決める

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顔幅で5等分する
まずは顔を正面から見て顔幅(骨格の一番外側を通る縦線をイメージし、左右の幅を確認して決める)を5分割してその位置を確認。中央から左右交互にA〜Eとして範囲を振り分ける。さらに、A〜E全てにおいて、その幅を2分割する中心線を想定し、次に進む。

ベーシック → B、Cの中心を取る

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ワイド → B、Cの端を取る

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想定した線に沿ってバングセクションの幅を決める。例えばベーシックバングであれば、BとCの「中心線」を、ワイドバングであればBとCの「両端」を幅として設定。ちなみに、顔型が標準的な(バランスが良い)人の場合は、これらに両目尻、両黒目のラインが重なる場合が多い。

02. 奥行きを決める

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基本は耳上〜トップポイントのイヤーツーイヤー
耳上からトップポイントを通るイヤーツーイヤーでパートを取り、奥行きを考える。基本的にはトップポイントと、01で決めた幅に接する生え際の点を結んだ三角形を取り、バングセクションを設定。そこからバングのありなしを含め、デザインを考える。

骨格に合わせて奥行きを調節する
前項でわざわざイヤーツーイヤーパートを取ったのは、骨格によって前髪の奥行きを変える必要があるため。絶壁で横顔が平面的なら耳前から、横顔の厚みが立体的なら耳後ろを、イヤーツーイヤーの起点に設定する。

10ブロックに分けて切り方を決める

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三角形のバングセクションを取ったら、さらにその中を「10ブロック」に分ける。三角形の底辺を5分割し、頂点から放射状に結ぶ線を想定。さらに、ブロックを縦に2分割する横線も想定する。

10ブロックのメリット

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前後を2分割することによって、前髪を細かくコントロールすることができ、繊細なデザイニングが可能に。シースルーバングなどをつくりたいときは、あえて後ろ半分は切らないという選択肢も。

バングはイメージを大きく左右するものなのだから、例えば中、右、左と3パネルで簡潔に切って終了、では不十分。もっと繊細にセクションを分けながら微調整するべき。その場合、縦5ブロック(前後に分けて切るなら10ブロック)で切るのがもっとも効率良く、効果的。こうして、各ブロックを基準に考えることで、バングがあってもなくても、水平でも斜めでも似合う顔周りがつくれるのだ。

次回までに考えておこう

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上のシートに「バランスのいい眉」を描いてみよう
すでにアイブロウデザインについて独自の理論を持っている人も、「なんとなくかわいい」でつくる人も。眉なんて触ったことない人も、自分が思う「バランスのいいすてきなアイブロウデザイン」を描いてみよう。

「キュート」に寄せるためには
どんなバングをつくればよいと思うか考えよう

前髪で具体的にイメージの方向性をつくり分けるためにはどうすればいいのか。次回で学ぶ前に、まずは自分なりに考えてみよう。手始めに「キュート」から。その正解は次号の内容を見れば分かる!

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次回は…(4/20公開予定)
バングアイブロウメソッド入門
その4|バングの基本 イメージをつくり分ける方法

はじめから読む… その1|バングアイブロウメソッドの考え方

Profile
プロフィール画像
ヘアデザイナー

高木達也 [ROSE]

たかぎ・たつや/1974年生まれ。愛知県出身。ミエ・ヘア・アーチストアカデミー(旧・三重高等理容美容専門学校)卒業後、数店舗を経て2001年、三重県鈴鹿市に『ROSE』をオープン。資生堂SABFA卒業。著書に『誰でも「質感」を自由自在に操れるようになる、魔法のメソッド 「質感カット」習得マニュアル(小社刊)』がある。

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