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Apr. 04
知識

背中が曲がった老人になる原因、
ならない方法

姿勢の良し悪しで、見た目の印象は大きく変わる。一生、美しい姿勢であるためには、何が大切かを知っておこう。 解説/黒田恵美子[一般社団法人ケア・ウォーキング普及会]

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Illustration_TakaoKawasaki

姿勢が悪くなるのは
骨と筋肉の両面から

「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足の生き物は?」というなぞなぞがあるように、年を取ると背中が曲がり、杖が必要になる人もいます。その大きな原因の一つが、抗重力筋の衰えです。

支えがないとガイコツの標本が立たないように、筋肉が骨を支えているからこそ私たちは立っていられます。しかし、「重力」に「抗う」筋力である抗重力筋が衰えると、まっすぐな姿勢を保つことが難しくなり、猫背になってしまうのです。

背骨は緩やかなS字カーブを描いて積み木のように並んでいるため、猫背が続くと、やがて背骨全体にゆがみが生じます。

さらに、猫背に拍車をかけるのが、骨がもろくなってしまう「骨粗しょう症」です。骨は古い骨を壊し、新しく再生させる新陳代謝をしていますが、女性の場合は閉経を境にして、骨の形成を促進する「エストロゲン」が欠乏し、つくるよりも壊すペースの方が早くなります。

そうすると、次第に骨密度は低くなり、もろくなった骨が悪い姿勢によって圧迫される「圧迫骨折」が起きてしまいます。そして、圧迫骨折を放置しておくと、背中はどんどん湾曲するのです。

姿勢が悪くなるのは骨と筋肉の両面から

老後の姿勢を決めるのは
日々の〝正しい歩き方〟

美しい姿勢を保つカギは、日々の運動にあります。運動といっても、何かスポーツを始める必要はなく、日常的に行なっている動作も「運動」になっています。例えば、正しい歩き方を意識的に行なうだけでも、効果は十分にあります。「歩くだけ?」と意外に思うかもしれませんが、1日のうちで最も行なっている運動だからこそ、歩行が体に与える刺激には大きなものがあります。

歩くときに意識してほしいポイントはたったの2つ。腕を左右平行にやや後ろに振ることと、おへその下に少し力を入れること、これらを意識するだけで、重心が前に移動しやすく、姿勢もおのずと良くなり、早く歩くことができます。これが筋肉を落とさない〝正しい歩き方〟であり、体を美しく見せる歩き方でもあります。

女性にとって50代は、体が変化し始めるターニングポイントです。運動に加えて、骨を強くする食事を意識的に採ることも、圧迫骨折の原因となる骨粗しょう症への対策となります。長い人生、意識して正しい習慣を日々積み重ねていくことが、10年後、20年後の体をつくります。大人の美しさは、健康な体に宿るもの。背筋のシャキッとした100歳を目指しましょう!

老後の姿勢を決めるのは日々の正しい歩き方

※本記事は、『HAIRMODE』2017年10月号の記事を転載したものです。

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