
美容師の提案の、あくまで「一部」として捉えられてきた、前髪と眉毛のデザインの連動性。だがそこには、無視すべきではない重要性があるのをあなたはご存じだろうか。本企画では、その技術体系の輪郭を浮き彫りにしていく。2つのテクニックを組み合わせた「バングアイブロウメソッド」、ここに爆誕!
解説:高木達也 [ROSE]
ヘアデザインの中では狭い範囲であるにもかかわらず、バング(前髪)はその人のイメージに与える影響の8割を左右するというのが高木さんの実感。そしてアイブロウ(眉毛)も同様だ。この2つは決してヘアデザインのおまけなどではなく体系立てて学ぶべきもの。そのために登場したのがこのメソッドだ。

髪を伸ばしたいお客さまは、カットベースを大きく変えてイメチェンすることが難しい。でも、バングとアイブロウという狭い範囲の施術ならば受け入れてもらいやすく、なおかつイメージに与える効果も絶大。
「似合わせ」のための技術のバリエーションが少ないと、レングスの制限があるなど、そのテクニックを使えないときに施術が詰んでしまう。バングアイブロウメソッドという似合わせの核が1つ増えるだけでその問題が解決し、また似合わせのための基礎的な知識力もアップする。
アイブロウの技術を習得するということは、その先にはメイクの重要性を知り、その技術をマスターすることにつながる。メイクをサロンメニューの1つとして取り入れ、コスメを販売すれば、お客さまの心をつかめる。(『ROSE』の店販購入者比率は約76.3% ※2025年8~10月平均)。
全頭のカット技術を短期間で身に付けるのは学ぶことが多くて難しいが、「目の周辺」という限られた範囲で展開されるバングアイブロウメソッドは、比較的短期間でも学べる。アシスタントやジュニアスタイリストの武器としても最適。

上記は、高木さんがそのキャリアの中で生み出した、女性像のイメージの方向性を5(本来は9)つ+「ナチュラル」の1つに分けたマトリクス。縦軸はヘアデザインの要素における軽/重、横軸は曲線的/直線的の度合いを指す。カットやヘアカラーなど全ての技術において、まずは、目指す女性像がこの盤上のどこにあるのかを必ず意識する。

例えば、バングデザインとアイブロウデザインが共に近く「フレッシュ」の位置にあるならば、そのデザインはマッチしており、トータルで活動的なイメージをつくれることになる。

もしバングがキュート、アイブロウがクールに位置するなど離れた場所にあったとしたら、目の周りに違和感が生まれてしまうし、トータルで見たときにどちらのイメージに寄せるのも難しくなる。

次回は…(4/6公開予定)
バングアイブロウメソッド入門
その2|マッチとミスマッチの実例