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May. 26
美容界ニュース

パーマシンポジウム2015/日本パーマネントウェーブ液工業組合

各団体の協調からパーマの未来を拓く ポジティブな議論の場として  日本パーマネントウェーブ液工業組合(岩崎彰宏理事長)は10月28日㈬午後2時30分より、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京平安の間において「パーマ […]

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各団体の協調からパーマの未来を拓く

ポジティブな議論の場として

 日本パーマネントウェーブ液工業組合(岩崎彰宏理事長)は10月28日㈬午後2時30分より、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京平安の間において「パーマシンポジウム2015」を開催した。
 パーマへの取り組みを推進する全国規模の美容団体等が一堂に集まり、低迷するパーマ市場の活性化と業界発展を目的に開かれているシンポジウムで、2013年より開催しており今回が3回目となる。
 パネラーは、一般社団法人ウェーブジャパン(WJ)、NPO法人美容週間振興協議会・全国美容週間実行委員会、全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)、日本パーマ協会(JPA)、全国美容用品商業協同組合連合会(全美商連)と、日本パーマネントウェーブ液工業組合(パーマ組合)。
 岩崎理事長は挨拶において、「これまではパーマ減少の原因を探るなど、いわばマイナスの視点からディスカッションをしてきた。しかし、国内美容の総売上が1兆5千200億円といわれるうちパーマは4千億円弱、約25%を占め、出荷額は低迷しても売上における比率は維持している。パーマの愛好家は依然多いとみられることから、今回はパーマの魅力に焦点をあて、その魅力を掘り下げるようなポジティブな視点で議論を進めたい」と挨拶した。
 続いて、パーマ市場の現状報告に移った。以下はその概要。
▷パーマ剤の統計値の推移は、2007年を100%として2015年(推定)は数量年計68・4%、金額年計64・9%。厳しい状況が続いている。
▷数量の市場比率はチオ系、シス系、縮毛矯正剤、化粧品カーリング料が同程度で、使い分けが進行。
▷パーマ剤1剤と2剤の分離販売が正式に認可され、多様化する技術への対応が可能になった。
 以上のとおり、岩瀧正之広報委員長が報告した。

「提案力の必要性」に意見多数

 各団体の活動報告の後、パーマに関する問題点の抽出に移った。以下が挙がった意見。
 「特に中国で『パーマ検定』をはじめ、日本のディプロマや技術への関心が高い。日本のレベルの高さの表れと思う。サービス業が下降線をたどる中、反省点・改善点は多く、戦略を練れば明るい未来があるはず。カットとパーマの良い関係によるヘアデザインづくりを軸に、改めて取り組むべき」(WJ・大沼孝三理事長)
 「全美連で4年間のワークショップに取り組み、感じるのは提案力の弱さ。一人ひとり個別対応できるコミュニケーション力が必要で、美容学校のカリキュラムも含め、業界全体で培っていく必要があるのを感じます」(全美連・藤原國明副理事長)
 「技術、薬剤知識、接遇力を高め、お客様に対する提案力を高めること。その為には、さまざまなアプローチの方法があると思う」(JPA執行部・下井伊那雄氏)
 「メーカーの立場としては、美容師の先生方にパーマの良さが伝えきれていない感があります。それと並行して、かかる時間やダメージについては薬剤の開発に注力したい。デザイン提案の中にパーマを盛り込むことの大事さを感じると同時に、消費者は仕上がりをイメージしづらく思っているとも感じます」(パーマ組合・間仲博副理事長)
 「パーマという呼称にマイナスイメージがあるのでは。また、パーマを施術する機会に恵まれず、技術力の低下に繋がっていると聞きます。大きな伸び代のある技術なので、提案力強化に向けて、継続してサロン様の支援に取り組みたい」(全美商連・須山裕二理事長)
 パネリストからは、薬剤知識や技術といった「基本」の重要性、提案力強化の必要、より傷ませない薬剤の開発、スタイルとしてのパーマの必要性などの声が挙がった。

日本パーマネントウェーブ液工業組合・岩崎彰宏理事長

各団体の協調をより強く

 続いて、パーマ組合が実施したアンケート結果が報告された(対象は20代〜60代の女性)。パーマをかけている人は全体の約30%で、このうち直近にかけたパーマの種類は、ウェーブパーマが約70%、ストレートパーマが約30%、「今後もかけたい」は約90%にのぼったという。
 パーマの魅力としては、「手入れが楽」「思い通りのスタイルが楽しめる」、特にウェーブパーマでは「アレンジがしやすい」「雰囲気や気分が変わる」が多く挙がった。
 また、パーマ利用者のうちヘアカラーをしている人は約7割で、ヘアアイロンも約7割が利用しており、これらとパーマの共存、相乗効果への期待も示された。
 このアンケート結果を踏まえて、パネルディスカッション「パーマの魅力再発見について」がスタートした。
 WJ・谷口光正名誉会長は、「パーマはデザインに欠かせない一部。美容師が真剣に取り組み、毛髪診断、薬剤知識、デザインする技術の三位一体でアプローチし、安心・安全と共にパーマを楽しんでいただくことが増加に繋がる」と進言。
 全美連・藤原副理事長は、「サロンの方達にパーマをかけてもらえば、勉強も必要になるし、お客様に魅力を訴求することになるのでは」、パーマ組合・田尾大介副理事長は、「パーマ比率が高いと他のメニュー比率も高い傾向。複合的に提案していくことが大事」、全美商連・須山理事長は「パーマの魅力は、理想のヘアスタイルになれること、雰囲気が変えられることに集約されていると思います」と意見した。
 JPA・佐藤律代表は、「自分自身、1か月に1回パーマをかけている。本当にゆるいパーマだが、パーマにしか出せない表情があり、どんなデザインもかけた方が魅力的になる。私たち美容師がパーマをかけ、熱く語り、学ぶことで、お客様に良さを実感していただけ、パーマ比率も高まるのだと思う」と語った。
 最後に岩崎理事長は、「先日あるステージを拝見し、新鮮なデザインはさまざまな技術の融合で生まれると感じました。パーマだけでなく、他の技術との融合、他の団体との連携によってパーマを広げていくことができれば」と述べた。
 総括では、今後の目的として、サロン繁栄を目指して各団体の力を合わせて協調し、目標達成に努めることが定められた。その為に、①情報のとりまとめ・発信拠点としてパーマネットワークを維持する、②パーマシンポジウムを継続して、必要に応じて開催する、③情報共有を含めた協調活動の輪を広げ、美容の繁栄を探る、という3つの方策を定めた。

シンポジウムの様子

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