
美容師の提案の、あくまで「一部」として捉えられてきた、前髪と眉毛のデザインの連動性。だがそこには、無視すべきではない重要性があるのをあなたはご存じだろうか。本企画では、その技術体系の輪郭を浮き彫りにしていく。2つのテクニックを組み合わせた「バングアイブロウメソッド」、ここに爆誕!
解説:高木達也 [ROSE]
はじめから読む… その1|バングアイブロウメソッドの考え方
ここからはいよいよ「バングアイブロウメソッド」の実践に入る。まずは美容師にとってもなじみ深いバングデザインから。ハサミを入れる以前に考えるべきことを知ろう。
ヘアデザインにおいて前髪のある/なしの定義は個人の感覚によるところが大きく、これまで明確にされることは少なかった。当メソッドでは、「両黒目〜額中央の生え際を結んだ三角形のゾーンに髪が落ちてくる」場合を「バングあり」と定義する。


当メソッドではバングセクションを大きく「ベーシック」と「ワイド」の2種類に分ける。また設定は両黒目幅・目尻幅というありがちで簡易的な基準ではなく、「10ブロック」(以下で解説)を軸に考え、最適解となるデザインをさらに詰めていく。


バングをつくる場合でもつくらない場合でも、一定の基準に沿ってバングセクションを取ることからスタートする。範囲と奥行きを決め → 10ブロックに分ける。この考え方が、当メソッドにおけるファーストステップとなるのだ。

顔幅で5等分する
まずは顔を正面から見て顔幅(骨格の一番外側を通る縦線をイメージし、左右の幅を確認して決める)を5分割してその位置を確認。中央から左右交互にA〜Eとして範囲を振り分ける。さらに、A〜E全てにおいて、その幅を2分割する中心線を想定し、次に進む。
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ベーシック → B、Cの中心を取る

ワイド → B、Cの端を取る

想定した線に沿ってバングセクションの幅を決める。例えばベーシックバングであれば、BとCの「中心線」を、ワイドバングであればBとCの「両端」を幅として設定。ちなみに、顔型が標準的な(バランスが良い)人の場合は、これらに両目尻、両黒目のラインが重なる場合が多い。

基本は耳上〜トップポイントのイヤーツーイヤー
耳上からトップポイントを通るイヤーツーイヤーでパートを取り、奥行きを考える。基本的にはトップポイントと、01で決めた幅に接する生え際の点を結んだ三角形を取り、バングセクションを設定。そこからバングのありなしを含め、デザインを考える。
骨格に合わせて奥行きを調節する
前項でわざわざイヤーツーイヤーパートを取ったのは、骨格によって前髪の奥行きを変える必要があるため。絶壁で横顔が平面的なら耳前から、横顔の厚みが立体的なら耳後ろを、イヤーツーイヤーの起点に設定する。

三角形のバングセクションを取ったら、さらにその中を「10ブロック」に分ける。三角形の底辺を5分割し、頂点から放射状に結ぶ線を想定。さらに、ブロックを縦に2分割する横線も想定する。

前後を2分割することによって、前髪を細かくコントロールすることができ、繊細なデザイニングが可能に。シースルーバングなどをつくりたいときは、あえて後ろ半分は切らないという選択肢も。
バングはイメージを大きく左右するものなのだから、例えば中、右、左と3パネルで簡潔に切って終了、では不十分。もっと繊細にセクションを分けながら微調整するべき。その場合、縦5ブロック(前後に分けて切るなら10ブロック)で切るのがもっとも効率良く、効果的。こうして、各ブロックを基準に考えることで、バングがあってもなくても、水平でも斜めでも似合う顔周りがつくれるのだ。
上のシートに「バランスのいい眉」を描いてみよう
すでにアイブロウデザインについて独自の理論を持っている人も、「なんとなくかわいい」でつくる人も。眉なんて触ったことない人も、自分が思う「バランスのいいすてきなアイブロウデザイン」を描いてみよう。
「キュート」に寄せるためには
どんなバングをつくればよいと思うか考えよう
前髪で具体的にイメージの方向性をつくり分けるためにはどうすればいいのか。次回で学ぶ前に、まずは自分なりに考えてみよう。手始めに「キュート」から。その正解は次号の内容を見れば分かる!

次回は…(4/20公開予定)
バングアイブロウメソッド入門
その4|バングの基本 イメージをつくり分ける方法
はじめから読む… その1|バングアイブロウメソッドの考え方