
年齢を重ねると増えてくる、うねりやパサつき、ボリューム不足。そんな髪の悩みからお客様を救うためには、トリートメントに加えて、カットで扱いやすく整え、ヘアカラーで質感を美しく見せるなどの手法が有効。今回、それらの「髪質改善」テクニックのうち、ヘアカラーに着目。消齢化時代において自由にヘアスタイルを楽しむための、美しいベースづくりのコツを紹介する。
大人でも、白髪がほとんどなくて、ファッションカラーでさまざまな色を楽しむ人もいる。しかし、髪質には間違いなく変化があるもの。そんなお客さまのための、ダメージを抑えたヘアカラー施術とは。
解説:木俣 翔[MINX OVER]
はじめから読む…
大人の現実を受け止め、自由にデザインする「髪質改善」 ヘアカラー
Introduction
前回の施術
ファッションカラーを楽しみ、
縮毛矯正は定期的に
白髪がなく、2〜3カ月に1回のペースでさまざまな色、主に暖色系のファッションカラーを楽しんでいる。前回は2カ月前に施術。寒色は好みではない。また、クセ毛が気になるため、半年に1回のペースで縮毛矯正を行っており、前回は3カ月前に施術。
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今回のプラン



髪質は硬めで、太さ・毛量は普通。全体に広がるような波状毛を縮毛矯正で抑えており、毛先4cmに履歴が残っている。また、ケミカル施術の繰り返しによるダメージが全頭にある。カットベースはスリークな印象のシルエットで、バングにややシースルー感のあるワンレングス。

トレンドの消齢化
⇒スリークな形と暖色の組み合わせ
韓国トレンドを感じさせるカットベースに、本人の好みである暖色の中からピンク系のファッションカラーをチョイス。複数のピンクとクリア剤を組み合わせて、奥行きのある若々しい印象に。
素材の消齢化
⇒アルカリ抑制と残留物除去を徹底
繰り返しのケミカル施術でダメージを受け続けた頭皮を守るために、薬剤のアルカリを極限まで抑える。ヘアカラー塗布後には処理剤を活用して薬剤の浸透を促し、シャンプー前に残留物を除去。髪と頭皮を守って今後の施術の自由度を上げる。
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今後の計画
月1回の施術に対し、
縮毛矯正のペースをコントロール
くすんだイメージ、暗いイメージを好まないので、暖色で彩度を変化させながらヘアカラーを楽しむ。縮毛矯正の履歴はまだ残り続けるため、毎回、そこを意識した塗り分けを継続。気分を変えたくなったときはローライト施術や、カットでのスタイルチェンジを挟み、飽きさせないように。わせようと提案。
前処理(頭皮を保護)
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前処理(キューティクルを保護)
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ヘアカラー剤のカスタム
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ヘアカラー剤塗布
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放置25分
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水洗
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後処理(アルカリ除去)
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シャンプー台でトリートメント
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アウトバストリートメント
使用製品
hair design:Sho Kimata[MINX OVER]
make-up:Hina Kodama[MINX OVER]
photo:Seiji Takahashi[HAIR MODE Inc.]





定番のブラウンではなく、やわらかいベージュ系のベースカラーを選択したことで、ふんわりした感を出して、細毛によってつぶれて見えがちなシルエットをカバー。後れ毛をつくりつつ顔周りを出した、比較的若い印象のスタイリングにし、年齢にとらわれないイメージに仕上げた。

次回は…
大人の現実を受け止め、自由にデザインする「髪質改善」 ヘアカラー
Case.2|明るい色を楽しみたい人への未傷化ヘアカラー提案
※本記事は、月刊『HAIR MODE』2025年7月号から転載した記事です。